Consoleウィンドウに出力する方法
この記事では、UnityでConsoleウィンドウに出力する方法を説明します。
Debugクラス
UnityEngine.Debug
クラスの関数を使用することで、Consoleウィンドウに出力できます。出力に使用する関数はすべて「静的メンバ関数」であるため、インスタンス化せずに使用できます。
出力に使用できる関数
出力には、下記の関数を使用できます。
Log
値を出力します。
宣言
public static void Log( object message );
public static void Log( object message, Object context );
引数
message | 出力する値です。 ※ 値が「文字列」の場合はそのまま出力し、それ以外の場合は、 ToString 関数で文字列に変換され出力されます。 |
context | 出力に関連付けるオブジェクトです。 ※ これを設定した出力をクリックすると、Hierarchyウィンドウにあるそのオブジェクトを強調表示します。 |
例
Debug.Log( "あいうえお" );
Debug.Log( 123 );
Debug.Log( "出力する文字列", gameObject );
LogFormat
複合書式指定文字列を使用して値を出力します。
宣言
public static void LogFormat( string format, params object[] args );
public static void LogFormat( Object context, string format, params object[] args );
public static void LogFormat( LogType logType, LogOption logOptions, Object context, string format, params object[] args );
引数
format | 複合書式指定文字列です。 |
args | format に含まれる書式指定項目を置き換える値です。※ この引数の数は、 format に含めた書式指定項目の数と対になります。( 可変引数 ) |
context | 出力に関連付けるオブジェクトです。 |
logType | 出力の種類です。 種類を「警告」や「エラー」などに変更できます。 |
logOptions | 出力に対する追加設定です。LogOption.NoStacktrace を指定することで出力からスタックトレースを除けます。 |
例
Debug.LogFormat( "値は「{0}, {1}, {2}」です。", 123, true, "abc" );
Debug.LogFormat( gameObject, "オブジェクト名は「{0}」です。", gameObject.name );
Debug.LogFormat( LogType.Warning, LogOption.None, gameObject, "「警告」として出力する文字列" );
LogWarning
出力の種類を「警告」として値を出力します。
宣言
public static void LogWarning( object message );
public static void LogWarning( object message, Object context );
引数
message | 出力する値です。 |
context | 出力に関連付けるオブジェクトです。 |
例
Debug.LogWarning( "あいうえお" );
Debug.LogWarning( 123 );
Debug.LogWarning( "出力する文字列", gameObject );
LogWarningFormat
出力の種類は「警告」で、「複合書式指定文字列」を使用して値を出力します。
宣言
public static void LogWarningFormat( string format, params object[] args );
public static void LogWarningFormat( Object context, string format, params object[] args );
引数
format | 複合書式指定文字列です。 |
args | format に含まれる書式指定項目を置き換える値です。 |
context | 出力に関連付けるオブジェクトです。 |
例
Debug.LogWarningFormat( "値は「{0}, {1}, {2}」です。", 123, true, "abc" );
Debug.LogWarningFormat( gameObject, "オブジェクト名は「{0}」です。", gameObject.name );
LogError
出力の種類を「エラー」として値を出力します。
宣言
public static void LogError( object message );
public static void LogError( object message, Object context );
引数
message | 出力する値です。 |
context | 出力に関連付けるオブジェクトです。 |
例
Debug.LogError( "あいうえお" );
Debug.LogError( 123 );
Debug.LogError( "出力する文字列", gameObject );
LogErrorFormat
出力の種類は「エラー」で、「複合書式指定文字列」を使用して値を出力します。
宣言
public static void LogErrorFormat( string format, params object[] args );
public static void LogErrorFormat( Object context, string format, params object[] args );
引数
format | 複合書式指定文字列です。 |
args | format に含まれる書式指定項目を置き換える値です。 |
context | メッセージに関連付けるオブジェクトです。 |
例
Debug.LogErrorFormat( "値は「{0}, {1}, {2}」です。", 123, true, "abc" );
Debug.LogErrorFormat( gameObject, "オブジェクト名は「{0}」です。", gameObject.name );
LogAssertion
出力の種類を「アサート」として値を出力します。
宣言
public static void LogAssertion( object message );
public static void LogAssertion( object message, Object context );
引数
message | 出力する値です。 |
context | 出力に関連付けるオブジェクトです。 |
例
Debug.LogAssertion( "あいうえお" );
Debug.LogAssertion( 123 );
Debug.LogAssertion( "出力する文字列", gameObject );
LogAssertionFormat
出力の種類は「アサート」で、「複合書式指定文字列」を使用して値を出力します。
宣言
public static void LogAssertionFormat( string format, params object[] args );
public static void LogAssertionFormat( Object context, string format, params object[] args );
引数
format | 複合書式指定文字列です。 |
args | format に含まれる書式指定項目を置き換える値です。 |
context | メッセージに関連付けるオブジェクトです。 |
例
Debug.LogAssertionFormat( "値は「{0}, {1}, {2}」です。", 123, true, "abc" );
Debug.LogAssertionFormat( gameObject, "オブジェクト名は「{0}」です。", gameObject.name );
LogException
例外を出力します。
宣言
public static void LogException( Exception exception );
public static void LogException( Exception exception, Object context );
引数
exception | 出力する例外です。 |
context | 出力に関連付けるオブジェクトです。 |
例
try
{
throw new Exception();
}
catch ( Exception exception )
{
Debug.LogException( exception );
Debug.LogException( exception, gameObject );
}